豪ドル円のトラリピ比較:80銭vs20銭でどっちが得?
値幅に対する売買数量は同じですが、まとめて一点に仕掛けて広い値幅を狙う設定と、少ない枚数でこまめに仕掛けて細かいレンジを狙う手法は、どちらが儲かるのかという検証です。これまでの記事の流れは『値幅だけが違う2種類のトラリピの比較(月刊)』にて。
システム名 | トラリピ(80) | トラリピ(20) |
固有の設定 | 80pips間隔で、利食い80pipsの 買いイフダンを設定 |
20pips間隔で、利食い20pipsの 買いイフダンを設定 |
通貨ペア | 豪ドル/円 | |
売買 | 買い | |
取引単位 | 4000通貨 | 1000通貨 |
値幅 | 80pips | 20pips |
新規建ての回数 | 41 | 247 |
利益確定の回数 | 27 | 199 |
保有ポジション | 14 | 48 |
確定売買損益 | ¥101,760 | ¥73,460 |
平均売買損益 | ¥3,769 | ¥369 |
確定スワップ | ¥8,059 | ¥7,021 |
口座資産 | ¥3,109,819 | ¥3,080,481 |
含み損 | -¥249,760 | -¥231,080 |
暫定資産 | ¥2,860,059 | ¥2,849,401 |
ここまでの年利 | -18.71% | -20.14% |
取引開始時のLCライン | 51.75円 | 50.81円 |
現在のLCライン | 50.69円 | 50.01円 |
開始日 | 2016/04/04 | |
経過日数 | 91 | 91 |
開始資金 | ¥3,000,000 | ¥3,000,000 |
想定レンジ | 68~88円 | |
トレール | 有り |
- トラリピ(80):80pips幅で新規建て、利食いを行う、現行のループイフダンと基本設定は同じ。ただしトレール注文を有効にしています。デモトレード
- トラリピ(20):20pips幅で新規建て、利食いを行う。トレール注文は有効。デモトレード
2種類の設定について、あらためて解説しておきます。
トラリピ80は強いトレンドが得意
一気に80pips上昇すると、トラリピ80にとっては美味しい展開です。4000通貨×80pipsで3200円の利益。でもトラリピ20は1000通貨×20pips×4回で800円の利益にしかなりません。一直線に値上がりするパターンはチャンスです。
トラリピ20はレンジ相場が得意
トラリピ20は、20pipsくらいのレンジ幅でいったりきたりする展開が得意で、往復するたびに利益が積み重なります。またこの場合、トレンドと逆行してもそれなりに利益になります。今回の戦略は買い戦略なので、基本的には上昇狙いなのですが、戻りながらじわじわ下がる展開も苦手ではありません。戻りの部分で利確するため、下がりすぎなければトータルで勝てるケースもあります。
ただし手数料はトラリピ80のほうが安い
このように、得意な相場がちがうため、どちらの設定が有利かというのは、相場の展開に大きく左右されます。
ただひとつはっきりしているのは、売買の回数が少ないトラリピ80のほうが、FX会社に支払うスプレッドも安くなるという点です。逆に言えば、そのスプレッド面での不利を跳ね返せるほど、トラリピ20のレンジ狙いにメリットがあるかどうか。これはこの検証を続けるうちに次第にはっきりしていくでしょう。現時点では、トラリピ80のほうが確定した利益が大きくなっています。
あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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