FXとは?初心者でも分かる外国為替相場のシステムと本質

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FXとはForeign Exchangeからの造語で、外国為替証拠金取引のことです。この記事では、FXの基本的な仕組みを解説することで、FXの本質的な正体に迫ります。

1.FX=通貨と通貨の交換率への投資

1-1.常に変動し続ける通貨同士の交換率

ニュースなどでよく出てくる、「今日の為替相場は1ドル100円で、前日より1円の円高になりました」というフレーズは、米ドルと日本円の交換比率の変化を現しています。

「1ドルを手に入れるためには100円が必要」

という意味なのですが、この比率は常に変化していて、101円になったり、99円になったりします。この変化に投資するのがFX(外国為替証拠金取引)という金融商品です。

1-2.常に通貨のペアに対して投資をする

FXの投資対象は、株、金、ドルのような単一の商品ではなく、米ドル/円のように、必ず2種類の通貨から構成される通貨ペアになります。

1-3.勝ちパターンと円高と円安の理解

1-3-1.主な勝ち方は2パターンだけ

FXで利益を出す方法は大きく分けて3種類しかありません。

  1. 安く買って高く売る
  2. 高く売って安く買い戻す
  3. スワップポイントを得る

このうち、3つ目のスワップポイントはどちらかというとおまけ的な存在で、無視はできませんが、主役にはなり得ません。

1-3-2.円が外貨に対して高いか、安いか

よく聞く「円高」「円安」という単語は、日本の円が、通貨ペアを構成する片割れの外貨に対して高いか、安いかを現しています。

1ドルが100円の状態を基準に考えると、

  • 1ドルが101円になると円安
  • 1ドルが99円になると円高

です。

価格が高くなっているのが円安、安くなっているのが円高と一見して分かりにくいですが、以下のように考えると理解しやすいはずです。

100円出せば1ドル手に入ったのに、ドルの価値が上がり、101円出さなければ手に入らなくなった
円安ドル高

100円出せば1ドル手に入ったのに、ドルの価値が下がり、99円だけ出せば手に入るようになった
円高ドル安

FXの世界では、米ドルを中心に回っていると考えて差し支えなく、円も全世界で3番目に取引量が多い通貨なので、多くの値動きを円高、円安で解説できます。円高、円安と聞いてスムーズに外貨との力関係の変化をイメージできるように訓練しておきましょう。

2.地球で1つの巨大マーケット、為替相場

2-1.リレーのように市場が移り変わる

FXの対象である外国為替相場は、全世界にまたがる地球で一番巨大なマーケットで、地球の自転に合わせて世界中のどこかで常に取引が行われています。

とはいっても、株のように「ここでしか取引ができない取引所」のようなものはなく、世界中の銀行が連結した巨大なネットワークが、為替相場の正体といえます

そのため株のような明確な市場の開始時間はなく、メインとなる市場と連動する株式相場の開始前後にFXの取引も活発になり、それがやがて次の市場に受け継がれます。

オセアニア(日本時間早朝)

東京(日本時間9時~夕方くらい)

欧州(日本時間夕方くらい~日本時間夜)

米国(日本時間夜~日本時間未明)

オセアニア


このようなサイクルで為替相場は動いていきます。

2-2.平日は24時間取引ができる

世界で一つの市場となるため、月曜の早朝から土曜の明け方まで、平日ならいつでもトレードができるのが、FXのストロングポイントです。

特に機械が自動的にトレードを行ってくれる自動売買において、いつでもトレードができるメリットが最大限に発揮されます。

2-3.取引量が極めて多いためインチキは不可能

FXの一日の取引量は、2013年時点で200兆円とケタ違いのスケールを誇ります。

これだけ取引量が多ければ、ほぼ全ての局面で買い手、売り手が世界のどこかにいるため、トレードはまず成立します。

また、圧倒的にボリュームがあるため、特定の勢力が意図的に価格を操作することは不可能です。仕手などという単語が存在する個別株との一番の違いの一つです。

3.FXの買いと売りは本質的に同じ行動

不景気のときに、気軽に売りからトレードを始められるのがFXの魅力です。

3-1.どちらかが上がればどちらかが下がるシーソーゲーム

seesaw

FXの取引対象である通貨と通貨のペアは、よくシーソーの関係に例えられます。

片方が上がれば、その分だけもう片方が下がります。通貨ペアの関係において、双方が同時に上がって行くことはありません。

3-2.買いも売りもできないと絶対勝てない

シーソーの関係が現しているように、FXの通貨ペアにおいて、本質的に目指すべき方向はありません。これが、経済発展によるインフレにより、超長期的には上昇が期待できる、そして参加者のほとんどが上昇を願っている株との決定的な違いです。

どちらの方向にも動くからこそ、買いも売りもできなければいけません。

そしてFXはあくまで通貨同士の交換への投資のため、買いと売りに制度的な差はありません(金利差によりスワップは発生する)。

米ドル/円の買いは、円を売り、ドルを買う取引です。
米ドル/円の売りは、ドルを売り、円を買う取引です。

株のように、トレードを買いだけに限定すると、FXのメリットをまったく活かせないことになります。

4.現物をやりとりしない差金決済

4-1.ドルや円を実際に差し出すわけではない

これまた株との比較になりますが、FXのトレードでは実際にドルや円をやりとりすることはありません。実際の株券を現金で買う個別株との違いになります(電子取引なのでパソコンの画面上でトレードは完結するものの、お金の動きとしてはこうなります)。

FXのトレードは証拠金取引、差金決済と呼ばれており、「取引の結果として生じた資金の増減を、口座に対して反映させる」という方式です。

1万円で米ドルを買うのではなく、1万円分利益になったの取引結果になれば、口座の資金が1万円加算されます。

例)米ドル/円が100円のときに1万通貨(100万円分)を買い。米ドル/円が101円になったときに売り(101万円分)、差額の1万円の利益を得る

4-2.レバレッジの意味

上の例では、100万円分の取引をしていますが、実際には100万円の資金が必要になるわけではありません。レバレッジという仕組みを利用することで、25分の1の資金でトレードができるようになります。

1ドル100円の1万通貨は100万円分ですが、これが25分の1の4万円でトレードができます。

レバレッジ25倍と聞くと、「資金の25倍勝ったり負けたりして危険!」と言う人が必ずいるのですが、これは間違いです。

「本来の価値の25分の1の資金でトレードできる」のがレバレッジ25倍の意味であり、10万円しか持っていない人が250万円勝ったり、250万円負けたりするものではありません。

5.レンジ相場がFXの通常状態

FXには、上か下への明確な流れがあるトレンド相場と、方向性が明確ではないレンジ相場があります。

5-1.通貨同士の綱引きの結果、レンジ相場が長く続く

FXのトレードはシーソーゲームです。言い方を変えれば、通貨同士の綱引きです。そのため、どちらか一方だけがずっと強い状態にあることは滅多になく、多くの時間帯では上がったり下がったりの均衡が保たれます。

その結果として、トレンドの時間は短く、レンジ相場の時間が長くなります。

range
一つの例として、米ドル/円の週足の2012年からのチャートを見てましょう。

2012年末からアベノミクスと呼ばれる長い上昇トレンドが発生していますが、その最中でさえどっちつかずのもみ合いの展開が多いことが分かると思います。

5-2.レンジを収益化する連続発注と相性が良い

このようにFXは構造上レンジ相場になりやすいため、狙った範囲内の上げ下げが利益を生み出す、連続発注との相性が良いです。

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