最近の豪ドル円がレンジ上限をブレイクしている件について
2016年の4月より、豪ドル円の68~88円(80銭幅の運用なので、利益確定は88.8円)を想定レンジとしてリピート系自動売買を運用してきました。現在の運用の詳細は『現時点でベストなリピート系自動売買の設定』で解説しています。
日々チャートをチェックしている方ならすでにご存知の通り、ここ最近の豪ドル円は上昇の勢いが強く、この運用を開始して以来初めて88.8円を何度か上抜けしたため、買いポジションを持っていない状態になっています。この記事では、あらためて現在の豪ドル円の設定について考えていきます。
68~88円の想定レンジは正しかったのか?
2016年4月からの運用開始以来、約15か月間豪ドル円は想定レンジ内で推移してきました。この運用を始めたときは、2年間くらいはこの設定でいけると思っていたので、期待していたよりちょっと早いタイミングで、レンジブレイクの可能性が出てきています。
とはいえ、まだ完全に上に抜けたわけではなく、結果的にダマシとなってレンジ内に押し戻される可能性も十分にあります。
なお、この運用は15か月経過でも、68~88円のレンジには2015年のチャイナショックによる急落から滞在しているため、すでに2年間ほどはレンジ相場が継続しているといえます。
ここ最近は2週間続けて一時的に上抜けするも、89円くらいから反転して上ヒゲを伸ばしていることからも、多くのトレーダーがこの水準をレンジ上限として意識していることは間違いありません。
それを踏まえた現状について
レンジ上限付近での推移は、一見して含み損が少なく、ストレスがないともいえますが、保有ポジションが少なくてスワップが貯まりません。
さらにループイフダンの場合は、レンジを抜けたあとのポジションを自動的に取ってしまうため、手動での決済をしないといけません。この設定なら、88.8円で88.0で買ったポジションが利食いされると同時に、89.6円で利食いになる次の買い玉が入るため、手動で利食いしてループイフダン自体を止めないといけないのです。そのため、操作の手間が増えるのはもちろん、どうしても利食いになる価格より手前で安全に決済するため、利益が理論値よりも下回ってしまいます。
つまり、今の状態はちっとも面白くないわけです。チャイナショックのような、えげつない暴落が起きて欲しいですが、ここしばらくは典型的な夏枯れ相場の雰囲気で、すぐにはそういう大変動は期待しにくいです。
なお、マネーパートナーズの連続予約注文の場合、レンジ範囲外の売買が勝手に行われることはないため、こういった無駄な手間はありません。
現在の運用は『ループイフダンとマネパの連続予約注文の週刊レポート』を毎週更新しています。
今後の展開について
豪ドル円が想定レンジを完全に上抜けしてしまったら、他の通貨ペアでの再スタートも考えましたが、クロス円の場合、豪ドル円が上がっていれば他の通貨ペアも上がっている可能性が高いです。ドルストレートの場合はどうしても想定レンジが広くなるため、資金効率が悪いです。
となると、残る選択肢は豪ドル円の売りですが、この場合はできれば95円以上、少なくとも93円までは引きつけてから始めたいところです。
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あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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