17年2月FOMCスプレッド比較:ループイフダン・トラリピ・iサイクル・マネパ
2017年2月23日(木)早朝のFOMC時のスプレッド拡大を調査してみました。
今回の調査では、リピート系のトラリピ(マネースクウェア・ジャパン)、ループイフダン(アイネット証券)、iサイクル注文(外為オンライン)、FXnano(マネーパートナーズ)に加え、同じマネパの1万通貨以上の口座であるパートナーズFXについても調べてみました。
画像の見方と平常時のスプレッド
FX会社ごとの配置
各社の配置は上のようになっています。
通常時のスプレッドをまずは確認
ドル円 | ユーロ円 | ポン円 | 豪円 | ユロドル | |
ループイフダン | 2 | 3 | 5 | 4 | 2 |
iサイクル注文 | 1 | 2 | 3 | 3 | 1 |
トラリピ | 4 | 5 | 8 | 6 | 5 |
nano | 0.3 | 0.7 | 1.2 | 0.9 | 0.8 |
pfx | 0.5 | 1.1 | 1.9 | 1.2 | 0.8 |
2月23日午前3時55分時点のスプレッドです。この数値を基準にどれだけ拡大したかを見ていきます。
基本スペックとしては、マネーパートナーズのパートナーズFXnanoが、圧倒的な低コストとなっています。同じマネパのパートナーズFXは、nanoよりは高コストになっています。
FOMC直後のスプレッド
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | ユーロドル | |
ループイフダン | 2 | 3.5 | 30.6 | 4 | 2 |
iサイクル注文 | 1 | 15 | 28 | 3 | 1 |
トラリピ | 6 | 20 | 12 | 13 | 12 |
nano | 0.3 | 0.7 | 1.2 | 0.9 | 0.8 |
pfx | 3.3 | 6.9 | 9.9 | 6.7 | 6.7 |
2月23日午前4時ちょうどのスプレッドです。同じISグループのループイフダンと外為オンラインでは、ユーロ円とポンド円のみのスプレッド拡大。トラリピは全通貨ペアが拡大。nanoはそのままですが、パートナーズFXは拡大を見せています。
FOMCの15秒後のスプレッド
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | ユーロドル | |
ループイフダン | 2 | 3 | 5 | 4 | 2 |
iサイクル注文 | 1 | 2 | 4 | 3 | 1 |
トラリピ | 10 | 12 | 17 | 16 | 5 |
nano | 0.3 | 0.7 | 1.2 | 0.9 | 0.8 |
pfx | 4.2 | 4.5 | 9.9 | 5.8 | 3.4 |
2月23日午前4時00分15秒のスプレッドです。
15秒が経過した時点で、ループイフダンとiサイクル注文はほぼいつものスプレッドに。トラリピとパートナーズFXは広がったままです。
FOMCの30秒後のスプレッド
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | ユーロドル | |
ループイフダン | 2 | 3 | 5 | 4 | 2 |
iサイクル注文 | 1 | 2 | 3 | 3 | 1 |
トラリピ | 5 | 7 | 8 | 6 | 5 |
nano | 0.3 | 0.7 | 1.2 | 0.9 | 0.8 |
pfx | 2.9 | 4.9 | 8.6 | 4.1 | 2.8 |
2月23日午前4時00分30秒のスプレッドです。
トラリピもだいぶスプレッドは回復してきました。パートナーズFXの5通貨ペアのスプレッドは以前広がっています。
FOMCの45秒後のスプレッド
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | ユーロドル | |
ループイフダン | 2 | 3 | 5 | 4 | 2 |
iサイクル注文 | 1 | 2 | 3 | 3 | 1 |
トラリピ | 4 | 5 | 8 | 6 | 5 |
nano | 0.3 | 0.7 | 1.2 | 0.9 | 0.8 |
pfx | 2.9 | 3.9 | 6 | 3.9 | 2.8 |
2月23日午前4時00分45秒のスプレッドです。
パートナーズFXはほぼ回復していません。それ以外の通貨ペアは平常運転に戻ります。
FOMCの1分後のスプレッド
ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | ユーロドル | |
ループイフダン | 2 | 3 | 5 | 4 | 2 |
iサイクル注文 | 1 | 2 | 3 | 3 | 1 |
トラリピ | 4 | 5 | 8 | 6 | 5 |
nano | 0.3 | 0.7 | 1.2 | 0.9 | 0.8 |
pfx | 2.9 | 3.9 | 5.9 | 3.9 | 2.8 |
2月23日午前4時01分00秒のスプレッドです。
依然としてパートナーズFXだけ広いままです。
まとめ
マネパnanoの、不自然なまでの約定力、スプレッドの安定性があらためて確認できました。2月3日の雇用統計時にもまったく同じ現象が見られました。対して、パートナーズFXは典型的なOTC(店頭取引)のFX会社といった感じで、1分が経過してもスプレッドは広がったままでした。
パートナーズFXがnanoに対して勝っているのは、実質的に取引枚数の上限のみ。よほどの大口取引でない限り、約定力に優れたnanoでトレードしたほうが良いでしょう。パートナーズFXとnanoの違いは、『マネーパートナーズの連続予約注文でトラリピ型自動売買』でも解説しています。
あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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