通貨ペア、値幅でループイフダン同士を比較!(16年12月)
ループイフダンで選択できる4種類の通貨ペアについて、それぞれ値幅が狭い設定と広い設定を同条件で運用比較しています。一番勝てる設定はどれでしょうか?
【関連記事】『ループイフダン値幅比較検証のまとめ(2016年10月~2017年9月)』
★2016年9月からループイフダンにデモ機能が追加されたため、各運用プランを自由自在にフォワードテストできるようになりました。こちらの記事では、このブログのメインテーマの一つである「最適な値幅、取引枚数はなにか」について、このデモ機能を利用して考察していきます。
★現在のループイフダンは、各通貨ペアにつき、3~4種類の取引プランが固定されており、どれを選ぶのかが非常に大切。ここでは、値幅が広いものと、狭いものを同一のリスク(=値幅あたりの取引枚数が同じ)にし、どちらが儲かるのかを検証していきます。各通貨ペアの損益の推移を見ていきましょう。なお、各通貨ペアともに、2016年10月時点でスワップポイントが受け取りになる、米ドル/円、豪ドル/円、ポンド/円は買い、ユーロ/円は売りで検証をしています。
1.豪ドル/円 買い 80銭と20銭の比較
通貨ペア | 豪ドル/円 | |
取引システム | B80 | B20 |
最大ポジション | 39 | 157 |
取引単位 | 4000 | 1000 |
経過日数 | 91 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/30 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,083,117 | ¥3,025,228 |
新規通算 | 31 | 299 |
決済通算 | 26 | 282 |
現在の保有ポジ | 5 | 17 |
累積の確定利益 | ¥81,404 | ¥54,354 |
累積確定スワップ | ¥1,713 | ¥1,234 |
現在のスワップ含み損益 | ¥634 | ¥569 |
累積支払総コスト | ¥4,160 | ¥11,280 |
現在の含み損益 | -¥28,574 | -¥30,360 |
現在の暫定資産 | ¥3,054,543 | ¥3,025,228 |
現時点の暫定年利 | 7.29% | 3.37% |
スプレッド | 4pips | |
決済1回のコスト | ¥160 | ¥40 |
2.米ドル/円 買い 100銭と25銭の比較
通貨ペア | 米ドル/円 | |
取引システム | B100 | B25 |
最大ポジション | 34 | 139 |
取引単位 | 4000 | 1000 |
経過日数 | 91 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/30 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,114,939 | ¥3,083,535 |
新規通算 | 32 | 346 |
決済通算 | 29 | 339 |
現在の保有ポジ | 3 | 7 |
累積の確定利益 | ¥113,876 | ¥82,776 |
累積確定スワップ | ¥1,063 | ¥759 |
現在のスワップ含み損益 | ¥323 | ¥171 |
累積支払総コスト | ¥2,320 | ¥6,780 |
現在の含み損益 | -¥3,619 | -¥5,981 |
現在の暫定資産 | ¥3,111,320 | ¥3,077,554 |
現時点の暫定年利 | 16.34% | 10.62% |
スプレッド | 2pips | |
決済1回のコスト | ¥80 | ¥20 |
3.ユーロ/円 売り 120銭と40銭の比較
通貨ペア | ユーロ/円 | |
取引システム | S120 | S40 |
最大ポジション | 36 | 111 |
取引単位 | 3000 | 1000 |
経過日数 | 91 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/30 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,018,065 | ¥3,036,868 |
新規 | 14 | 119 |
決済 | 5 | 92 |
現在の有ポジ | 9 | 27 |
累積の確定利益 | ¥18,000 | ¥36,769 |
累積確定スワップ | ¥65 | ¥99 |
現在のスワップ含み損益 | ¥346 | ¥246 |
累積支払総コスト | ¥450 | ¥2,760 |
現在の含み損益 | -¥127,999 | -¥139,447 |
現在の暫定資産 | ¥2,890,066 | ¥2,897,421 |
現時点の暫定年利 | -14.70% | -13.71% |
スプレッド | 3pips | |
決済1回のコスト | ¥90 | ¥30 |
4.ポンド/円 買い 150銭と50銭の比較
通貨ペア | ポンド/円 | |
取引システム | B150 | B50 |
最大ポジション | 33 | 111 |
取引単位 | 3000 | 1000 |
経過日数 | 35 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/30 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,120,689 | ¥3,084,751 |
新規通算 | 30 | 181 |
決済通算 | 27 | 172 |
現在の保有ポジ | 3 | 9 |
累積の確定利益 | ¥119,958 | ¥84,132 |
累積確定スワップ | ¥731 | ¥619 |
現在のスワップ含み損益 | ¥168 | ¥151 |
累積支払総コスト | ¥4,050 | ¥8,600 |
現在の含み損益 | -¥18,675 | -¥18,323 |
現在の暫定資産 | ¥3,102,014 | ¥3,066,428 |
現時点の暫定年利 | 13.64% | 8.88% |
スプレッド | 5pips | |
決済1回のコスト | ¥150 | ¥50 |
5.まとめ
この比較を初めてから三か月が経過しましたが、やはり当初の予想通り4通貨ペア中3通貨ペアが、同じリスクなら値幅が広い設定のほうが収益率で優っています。相場に逆行している売りを持っているユーロ/円のみ、値幅がが狭いほうが少しだけ損失が少ないです。
ユーロ/円以外の3通貨ペアを見ると、
米ドル>ポンド>豪ドル
の順番に収益をあげています。これだけを見れば豪ドル/円の選択はベストでないように見えるかもしれません。たしかに上昇時の破壊力はポンド/円には間違いなく劣ります。ただし、
- 超長期的に見てレンジ相場を形成している
- 上下の抵抗が機能している
- 高値と安値の価格差が小さく証拠金が少なくて済む
という点が重要です。どれも長く連続発注を続けていくためには大事な要素です。
あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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