【トラリピ・ループイフダン・サイクル】連続発注スワップ比較
ループイフダンのような連続発注に限らず、FXにおいてインカムゲイン(スワップポイント)がキャピタルゲイン(値動きによる利益)を上回ることはありません。ですが、2番目の収益源として、スワップポイントもそれなりに大事です。
この記事では、ループイフダン・トラリピ・サイクル注文の主要連続発注における、スワップポイントについて解説していきます。
- 1. ループイフダンの高スワップが目立つもスプレッドに注目
- 2. 売り買い同額のトラリピ
ループイフダンの高スワップが目立つもスプレッドに注目
上の表は、2016年8月15日現在の、3運用のスワップポイント一覧です。
まずはなんといってもループイフダンが高スワップなのは一目瞭然ですね。アイネット証券がスワップポイント業界最高水準を謳っているだけあります。
ただし、アイネット証券はマイナススワップ(売りスワップ)も大きいため、売り戦略を仕掛ける場合には不利であるとも言えます。例えば、豪ドル/円のショートを1万通貨保有した場合で計算してみましょう。
スプレッド+手数料は、
- ループイフダン:4pips(400円)+0円=400円
- サイクル注文:3pips(300円)+200円=500円 ※決済手数料無料キャンペーン中で新規のみ手数料が発生
- トラリピ:6pips(600円)+600円=1200円
となります。つまり、
- サイクル注文は、スプレッド+手数料でループイフダンと比べて100円不利ですが、6日以上保有した場合は逆転→100円÷20円(スワップ差)=5日
- トラリピは、スプレッド+手数料でループイフダンと比べて800円不利ですが、21日以上保有した場合は逆転→800円÷39円(スワップ差)=20.5日
売り買い同額のトラリピ
また、スワップポイントのスプレッド(差)が一緒のトラリピは、両建てに適していると言えます。ただ、M2Jの【FX】スワップ金額スプレッドゼロにおける適用期限および条件変更のお知らせにもある通り、スワップのスプレッドがゼロになるのは10月からは両建ての場合だけになるようです。これは別業者の両建て対策でしょうか。今後は片建てのマイナススワップが大きくなるかもしれません。
なお、トラリピはポジション未決済でも、スワップポイントだけは毎日決済される仕様です。そのため大きな含み損を持っていても、加算されたスワップポイントが課税対象になるケースも考えられます。
どちらにせよ、豪ドルの金利がどんどん下がっているのにもかかわらず、会社の持ち出しでループイフダンのスワップは維持されています。あるタイミングの方針転換で、一気にスワップポイントが縮小されるケースも考えられます。
あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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