取引枚数は同じでポジション間隔が違うトラリピの収支比較
値幅を広めにとって1つあたりの枚数が多いものと、値幅を狭くとって1つあたりの枚数が少ない連続発注の比較も行っています。
- トラリピ(80):80pips幅で新規建て、利食いを行う、現行のループイフダンと基本設定は同じ。ただしトレール注文を有効にしています。デモトレード。
- トラリピ(20):20pips幅で新規建て、利食いを行う。トレール注文は有効。デモトレード。
値幅に対する買う枚数は同じ
2種類のトラリピは、80pipsの幅ごとに4000通貨を買うことは同じですが、(80)はまとめて4000通貨、(20)は1000通貨を4回に分けて買います。
運用前から分かる前提は以下の2つ。
- 保有ポジション数が少ないほうが、売買回数が減り、支払うスプレッド、手数料が少ない
- 利益確定幅が狭い方が、より小さい値動きでも利食いできる(といわれている)。
- 利益確定幅が広いほうが、利食いするまでに時間がかかるので、スワップが発生する回数が多くなる
売買する数量は結局同じ取引なので、上記2つのせめぎ合いになるはずなのですが、2.については、(といわれている)と書いたように、今の時点でけっこう疑っています。
まだなんともいえないが、トレールがカギかも
それでは、開始1ヵ月の成績を比較してみましょう。
システム名 | トラリピ(80) | トラリピ(20) |
---|---|---|
固有の設定 | 80pips間隔で、利食い80pipsの 買いイフダンを設定 |
20pips間隔で、利食い20pipsの 買いイフダンを設定 |
通貨ペア | 豪ドル/円 | |
売買 | 買い | |
取引単位 | 4000通貨 | 1000通貨 |
値幅 | 80pips | 20pips |
新規建ての回数 | 14 | 74 |
利益確定の回数 | 7 | 47 |
保有ポジション | 7 | 27 |
確定売買損益 | ¥27,720 | ¥18,730 |
平均売買損益 | ¥3,960 | ¥399 |
確定スワップ | ¥914 | ¥649 |
口座資産 | ¥3,028,634 | ¥3,019,447 |
含み損 | -¥90,720 | -¥80,280 |
暫定資産 | ¥2,937,914 | ¥2,939,167 |
ここまでの年利 | -26.98% | -26.43% |
取引開始時のLCライン | 51.75円 | 50.81円 |
現在のLCライン | 51.47円 | 50.7円 |
開始日 | 2016/04/04 | |
経過日数 | 28 | 28 |
開始資金 | ¥3,000,000 | ¥3,000,000 |
想定レンジ | 68~88円 | |
トレール | 有り |
新規建て・利益確定・保有ポジション
これは(20)が多くなるのは当然なんですが、値動きのすべてを追っているわけではないので、回数差が妥当かどうかの判断はちょっと待ってください。
確定売買損益・平均売買損益
これは(80)のほうがずっと多い結果になりました。トレール有りが影響している可能性があります。
確定スワップ
(80)のほうが利食いまでに時間がかかるので、スワップがたくさんもらいやすいはずなので順当な結果です。
含み損
(80)のほうが約1万円多いため、暫定試算はほぼ同じになりました。
やはりこちらも今の時点ではなんともいえない、という結果になりました。カギを握るとすればトレールかもしれません。トラリピのトレールは、どんな設定でも20pips固定なので、狙う値幅により利益確定のタイミングに与える影響が大きくなる可能性が考えられます。
こちらの比較も毎月公開していきますのでお楽しみに。
あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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