トランプ相場ループイフダン比較!最大利益はやはりポンド円
2016年9月からループイフダンにデモ機能が追加されたため、各運用プランを自由自在にフォワードテストできるようになりました。こちらの記事では、このブログのメインテーマの一つである「最適な値幅、取引枚数はなにか」について、このデモ機能を利用して考察していきます。
現在のループイフダンは、各通貨ペアにつき、3~4種類の取引プランが固定されており、どれを選ぶのかが非常に大切。ここでは、値幅が広いものと、狭いものを同一のリスク(=値幅あたりの取引枚数が同じ)にし、どちらが儲かるのかを検証していきます。各通貨ペアの損益の推移を見ていきましょう。なお、各通貨ペアともに、2016年10月時点でスワップポイントが受け取りになる、米ドル/円、豪ドル/円、ポンド/円は買い、ユーロ/円は売りで検証をしています。
トランプ旋風が吹き荒れた、2016年11月の相場が色濃く反映された2ヵ月目の結果は以下になります。
1.豪ドル/円 買い 80銭と20銭の比較
通貨ペア | 豪ドル/円 | |
取引システム | B80 | B20 |
最大ポジション | 39 | 157 |
取引単位 | 4000 | 1000 |
経過日数 | 63 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/2 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,067,360 | ¥3,045,198 |
新規通算 | 22 | 230 |
決済通算 | 21 | 228 |
現在の保有ポジ | 1 | 2 |
累積の確定利益 | ¥65,884 | ¥44,151 |
累積確定スワップ | ¥1,476 | ¥1,047 |
現在のスワップ含み損益 | ¥59 | ¥28 |
累積支払総コスト | ¥3,360 | ¥9,120 |
現在の含み損益 | ¥-525 | ¥-398 |
現在の暫定資産 | ¥3,066,835 | ¥3,044,800 |
現時点の暫定年利 | 12.91% | 8.65% |
スプレッド | 4pips | |
決済1回のコスト | ¥160 | ¥40 |
2.米ドル/円 買い 100銭と25銭の比較
通貨ペア | 米ドル/円 | |
取引システム | B100 | B25 |
最大ポジション | 34 | 139 |
取引単位 | 4000 | 1000 |
経過日数 | 63 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/2 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,087,875 | ¥3,059,157 |
新規通算 | 23 | 246 |
決済通算 | 22 | 240 |
現在の保有ポジ | 1 | 6 |
累積の確定利益 | ¥87,040 | ¥58,638 |
累積確定スワップ | ¥835 | ¥519 |
現在のスワップ含み損益 | ¥68 | ¥72 |
累積支払総コスト | ¥1,760 | ¥4,800 |
現在の含み損益 | ¥-3,248 | ¥-4,172 |
現在の暫定資産 | ¥3,084,627 | ¥3,054,985 |
現時点の暫定年利 | 16.34% | 10.62% |
スプレッド | 2pips | |
決済1回のコスト | ¥80 | ¥20 |
3.ユーロ/円 売り 120銭と40銭の比較
通貨ペア | ユーロ/円 | |
取引システム | S120 | S40 |
最大ポジション | 36 | 111 |
取引単位 | 3000 | 1000 |
経過日数 | 63 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/2 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,007,263 | ¥3,020,861 |
新規 | 9 | 74 |
決済 | 2 | 52 |
現在の有ポジ | 7 | 22 |
累積の確定利益 | ¥7,200 | ¥20,769 |
累積確定スワップ | ¥63 | ¥92 |
現在のスワップ含み損益 | ¥186 | ¥95 |
累積支払総コスト | ¥180 | ¥1,560 |
現在の含み損益 | ¥-78,648 | ¥-87,344 |
現在の暫定資産 | ¥2,928,615 | ¥2,933,517 |
現時点の暫定年利 | -13.79% | -12.84% |
スプレッド | 3pips | |
決済1回のコスト | ¥90 | ¥30 |
4.ポンド/円 買い 150銭と50銭の比較
通貨ペア | ポンド/円 | |
取引システム | B150 | B50 |
最大ポジション | 33 | 111 |
取引単位 | 3000 | 1000 |
経過日数 | 35 | |
開始日 | 2016/10/3 | |
終了日 | 2016/12/2 | |
開始資金 | ¥3,000,000 | |
終了資金 | ¥3,098,388 | ¥3,068,021 |
新規通算 | 23 | 140 |
決済通算 | 22 | 138 |
現在の保有ポジ | 1 | 2 |
累積の確定利益 | ¥97,767 | ¥67,488 |
累積確定スワップ | ¥556 | ¥533 |
現在のスワップ含み損益 | ¥25 | ¥16 |
累積支払総コスト | ¥3,300 | ¥5,900 |
現在の含み損益 | ¥-743 | ¥-880 |
現在の暫定資産 | ¥3,097,645 | ¥3,067,141 |
現時点の暫定年利 | 18.86% | 12.97% |
スプレッド | 5pips | |
決済1回のコスト | ¥150 | ¥50 |
5.まとめ
5-1.大きく動く相場ほど、値幅が広い設定が有利
同じリスクの運用の場合、広い値幅で一気に利益を取る運用と、狭い値幅を細かく狙っていく運用では、相場の展開によって成績に差が生じます。トランプ相場のようなボラティリティが高い展開の場合、広い値幅でも一気に利食いまで持って行けるため、前者の方が圧倒的に高収益となります。
2016年11月の結果を加えた上のデータを見ていくと、買い戦略の米ドル/円、豪ドル/円、ポンド/円は、すべて値幅が広い設定の方が暫定年利が高くなっています。
5-2.予想と相場が逆行すると、値幅が狭いほうがちょっとマシ
今回の結果のなかで、売り戦略であるユーロ/円の含み損が拡大しているのは、明らかな円安相場だったことを考えるとしかたないです。ただ、このユーロ/円の場合のみ、値幅が狭い方がちょっとだけ暫定年利が良いという結果になっています。これは相場に逆行しながらも、狭い値幅なら細かい戻りで利確ができているからだと思われます。
5-3.動く相場はポンド/円の破壊力がハンパない
ポンド/円の買い150pipsは、11月だけで15回の決済がありました。単純計算で2250pips。さすがの威力です。インヴァスト証券のシストレ24でも、今の時期はポンド/円のストラテジーが上位に多数入っています。動く相場でトレンドに乗ったときのポンド/円の破壊力は健在です。
(2017年1月2日 全体的な数値の間違いを訂正しました)
あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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