グルトレ検証(2)マネパnano連続予約注文を20万円運用(2019/2/11~3/25)
2019年2月11日からグルトレ(グルグルトレイン)を、マネーパートナーズの100通貨口座(パートナーズFXnano)の連続予約注文の機能を使って20万円で検証を始めました。
第1回運用は買いサポートだったのですが、それが終わったその日からドテン的に売りサポートの運用を始めました。毎週情報を追加していく形で、運用の結果を書いていきます。
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今回のグルトレの設定と運用結果
通貨ペア | 豪ドル円 |
子本体運用単位 | 200通貨 |
子本体 設置/利食い | 10pips/50pips |
子本体の両建て | あり |
サポート運用単位 | 1000通貨 |
サポート設置間隔と方向 | 100pipsで売り |
開始日 | 2019年2月11日 |
終了日 | 2019年3月25日 |
開始時価格 | 78.000 |
終了時価格 | 78.167 |
子本体設置範囲 | 73~83 |
サポート設置範囲 | 73~83 |
開始時口座資金 | 200,000円 |
開始時必要証拠金 | 135,040円 |
子本体回転数 | 102回(買い:50 売り:52) |
確定損益(スワップ含む) | +7,628円 |
終了時口座資金 | 207,628円 |
運用口座 | マネーパートナーズnano |
出口(決済)の戦略は以下の通り。
撤退の条件は週足ストキャスティクス20%が基準
豪ドル円の週足チャートにストキャスティクス(5,1,3)を表示しています。開始時は80%だったストキャスティクスが、20%を下抜けしたところが終了のタイミングです。
第1回は買いの運用で、今回と同じようにストキャスティクスが撤退の条件。80%で店じまいで、補助的にMACDを使って利益を伸ばす作戦でしたが、最終週にガツンと下落してけっこう利益が減ってしまいました。
この下落自体は完全にファンダメンタルズによるものだったので、あまり気にする必要はないのかもしれません。ただ、グルトレの開発者である川崎ドルえもんさんいわく「グルトレはトレンド初期の逆張りには強いですが、終盤の順張りは弱い」ということだったので、ストキャスティクスの条件を満たしたら、あまり未練がましく追わずにスパッと撤退も良いかなと思っています。
損切りの条件は5円逆行
こちらは5円逆行したら、全ポジションを決済して撤退、仕切り直しをする予定です。78.0から始めているので、83.0になったら店じまいですね。
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1週目運用レポート(2/11~2/15)
この週の子本体回転数 | 17回(買い:11 売り:6) |
この週の確定利益(スワップ含む) | 1,694円 |
これまでの確定損益(スワップ含む):a | +1,694円 |
この時点での含み損益(スワップ含む):b | -2,496円 |
もし今、決済したら?(今の資産) :開始時資金+a+b |
199,198円 |
1週目はちょっとだけマイナスで終わりました。豪ドル円は金曜にガツンと下げて、その時点ではもう合計がプラスだったのですが、そのあとの上げ戻しでマイナス域に。利食い回数は17回とあまり多くなかったです。
この調子でいったりきたりしてくれて、なおかつドカンと上がりさえしなければ僕の勝ちです。
2週目運用レポート(2/18~2/22)
この週の子本体回転数 | 25回(買い:13 売り:12) |
この週の確定利益(スワップ含む) | 2,488円 |
これまでの確定損益(スワップ含む):a | +4,182円 |
この時点での含み損益(スワップ含む):b | -3,611円 |
もし今、決済したら?(今の資産) :開始時資金+a+b |
200,571円 |
相場と逆行してもプラスになっている優秀さ
2週目で早くも口座収支はプラスに。これまでに確定した損益が4182円で、金曜クローズ時点の含み損益が3611円なので、これを差し引いた571円が今の時点の利益です。これはつまり、今この瞬間にこの運用を終了しても、プラスで終わることができることを意味します。
ここでのポイントは、グルトレは元値に戻る前にプラスになるということ。この運用は豪ドル円が78円ジャストのときから売りで始めています。これが裁量トレードだったら、78円より安くなっていなければマイナス収支ですよね。
でも今の豪ドル円は78円より高い、78.86です。むしろスタート価格より86pipsも逆行していますが、それでもプラス収支というのがすごすぎる。
もちろんこれが元値の78円、もっと下がって77円台、76円台と下がっていけば、さらに儲かることになります。
このように、トレンド予測が曖昧でも、もっといえば外れていても、儲かってしまう可能性があるのがグルトレのすごいところだと思います。
買いと売りが拮抗しているのが良い展開
なお、今回から確定した子本体の回転数に、買いと売りの回数をそれぞれ入れてみました。2週目は買いが13回、売りが12回とほとんど同じ回数。これはつまり相場に方向性がなく、行ったり来たりしているということ。
こういうトレンドがない展開は、グルトレをはじめとするリピート系のもっとも得意とする部分で、どっちつかずで買いも売りも利食いを重ねています。
3週目運用レポート(2/25~3/1)
この週の子本体回転数 | 12回(買い:9 売り:3) |
この週の確定利益(スワップ含む) | 1,208円 |
これまでの確定損益(スワップ含む):a | +5,390円 |
この時点での含み損益(スワップ含む):b | -5,619円 |
もし今、決済したら?(今の資産) :開始時資金+a+b |
199,771円 |
ちょいマイナスに転落してしまう
ストキャスティクスの形を見てもちょっと上を向いているように、先週は上昇基調でした。利食い回数を見ても、買いが9回で、売りが3回と全体的に上げの力が強い展開で、トータル損益もマイナスに。
とはいっても、200円程度のマイナス。78円から売り始めて、79円以上に上昇してもなおこの程度のマイナスで済んでいるのは、道中での利益確定連打が効いている証拠です。
ここからガツン下がるか、そうでなくても上下にもみもみしているうちは、想定通りだと思います。
4週目運用レポート(3/4~3/8)
この週の子本体回転数 | 15回(買い:1 売り:14) |
この週の確定利益(スワップ含む) | 1,320円 |
これまでの確定損益(スワップ含む):a | +6,710円 |
この時点での含み損益(スワップ含む):b | -2,083円 |
もし今、決済したら?(今の資産) :開始時資金+a+b |
204,627円 |
久しぶりの下げ相場で一気にプラス圏へ
金曜日の下落で、このグルトレの開始価格である78円を割り込み、77円台へと突入。その後盛り返して、78.25付近で先週は終わりましたが、紆余曲折あって開始価格付近まで戻ってきました。
そのおかげもあって、口座全体では4,627円のプラスに。元の値段に戻ってくるだけで利益が出ているという、グルトレの本領発揮であります。
ただ、ストキャスティクス的にはまだもみ合いという感じで、もう一段の下げ余地があると判断できますがどうなるか。Twitterでも書きましたが、サポートが売りのグルトレはスワップをほんの少しずつ払い続けている微妙な感覚があるため、あまり引っ張りたくないというのが本音です。
5週目運用レポート(3/11~3/15)
この週の子本体回転数 | 11回(買い:10 売り:1) |
この週の確定利益(スワップ含む) | 1,130円 |
これまでの確定損益(スワップ含む):a | +7,840円 |
この時点での含み損益(スワップ含む):b | -4,728円 |
もし今、決済したら?(今の資産) :開始時資金+a+b |
203,112円 |
一転して上げ相場で売り利食いは1度だけ。卒業はもう少し先?
先々週ではなかなか下げましたが、だいたい同じだけ上げた先週はほぼ買いの利食い。全体の利益は減ってしまいました。
チャートを見るとストキャスは横ばいですね。こういう相場が続くほど利益はじわじわ増えていくので良いのですが、売りスワップの心理負担もあり、そろそろガツンと下げてくれて卒業したいなーと思い始めてきました。始めてから1か月以上経過していますしね。
6週目運用レポート(3/18~3/22)
この週の子本体回転数 | 18回(買い:4 売り:14) |
この週の確定利益(スワップ含む) | 1,710円 |
これまでの確定損益(スワップ含む):a | +9,550円 |
この時点での含み損益(スワップ含む):b | -1,784円 |
もし今、決済したら?(今の資産) :開始時資金+a+b |
207,766円 |
今度は売り相場で一気に含み損が減少
チャートを週足単位で見ていると、豪ドル円は交互に上げたり、下げていて、先週は下げるターンだったみたいです。確定利益は間もなく1万円超え。
そして、久しぶりに開始価格である78円を下回り、77.799付近で引け。もうすぐ週足ストキャスティクスの20%にタッチしそうなので、卒業間近かな?
ここから中途半端に粘るのはやめていただきたいところ。
7週目運用レポート(3/25)
この週の子本体回転数 | 4回(買い:2 売り:2) |
この週の確定利益(スワップ含む) | 328円 |
日足レンジの下限付近に到達したのでちょっと早めに終了
ルール通りなら週足のストキャスティクスが20%に行くまで待ちますが、手前で反転して上昇し始めたので、もうやめたいなと。日足を見ると、1月以降何度か効いているライン付近から上昇しているため、このあたりでしばらくは帰ってこないかもと思い、運用を停止しました。最終結果は、この記事の一番上のデータを更新しています。
第2回のグルトレ実運用検証のまとめ
売り運用で開始価格より上がって終えているのに大幅なプラス
今回は78.0から売りでスタートし、終わったときには78.167でした。つまり、売りで入っているのに決済時には価格上昇しています。これが単純な売買なら、-16.7pipsの負けトレードになるんですが、グルトレなので途中で100回以上利食いしており、その分でしっかりプラス収支です。
つまりグルトレの場合は、買いなら今より大きく下がらなければOK。売りなら今より大きく上がらなければOKと、プラス収支になるパターンが非常に幅広いです。これはリピート系全般にいえることなのですが、このアバウトな予測で十分勝てるところが魅力です。
売りで支払うスワップは気にする必要がない
第1回と違って今回はサポートが売りになるグルトレだったので、買い玉ポジションより売りポジションの方が多くなるため、スワップが支払いになることは分かっていました。終わってみると、以下のような結果に。
- ポジション決済損益:+8,492円
- スワップ損益:-864円
- 差引の損益:+7,628円
スワップによるマイナスは、決済して出た利益の1割ほど。こうして実際に数字を出してみると、売りのグルトレがそんなに不利ではないことが分かります。出た利益の1割くらいがスワップで持って行かれる程度なら、大した影響はありません。これから下がる(あまり上がらない)と思ったら、どんどん売りのグルトレを仕掛けるべきです。
これは川崎ドルえもんさんもおっしゃっていたことですね。支払いスワップよりも、グルトレ自体の運用回数が減る機会損失の方がはるかにもったいない、と。
やはり資金効率は良くない
同じリピート系で、FXブロードネットのトラッキングトレードという商品があります。こちらは、ガチンコバトル!というメディアにて、熟練トレーダー4人が実際に運用しているという設定で、それぞれの戦略でトラッキングトレードの収支を競っています。
参考:ガチンコバトル!
その中の1人、怠け者の楽々投資という人の成績はなかなか良く、3か月ごとに開催される7回のバトルのうち、6回をプラス収支で終えていて、1年と9か月で資金をほぼ倍に増やしています。
この人の運用を、あの鈴さんが完全にコピーしたらどうなるかという企画をFX攻略.comでやっていて、自分がその担当なのですが、こちらは資金30万円で1000通貨の運用なんですね。それに対して僕のグルトレは資金が20万円で200通貨運用。
利益を見ると、トラッキングトレードは3か月間で資金が10%くらい増えるのに対し、ほぼ同じ期間運用した僕のグルトレは第1回と第2回を合わせて、だいたい+6%くらいです。グルトレは両建てにサポートも入れますから、どうしても資金効率が悪く、単純に比較できないものの20万円を用意しても、200通貨でしか運用できません。
ここをもっと改善するには、海外ハイレバしかないように思います。
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グルトレをマネーパートナーズnano連続予約注文で運用(設定編)
マネパnano連続予約注文でグルグルトレインを運用した感想
グルトレって、ぶっちゃけお金はどれくらいかかるの?
▼通貨ペアや口座選び、初期設定、実運用による検証結果、海外口座を使ったハイレバ運用法など、これからグルトレを始める人のための情報を徹底的に集めました
国内唯一の月刊FX情報誌「FX攻略.com」編集部に10年在籍。たくさんのプロトレーダーに取材してきた経験を活かし、FXトレード成功の秘訣を追求しています。
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