ループイフダンと連続予約注文(マネパ)完全比較
2017年以降の主力運用と位置付けている、連続予約注文(マネーパートナーズのパートナーズFXnano)をループイフダン(アイネット証券)と徹底的に比較する記事です。メリットとデメリット、総合評価などを正直に書いていきます。
連続予約注文の詳しい解説は、『マネーパートナーズの連続予約注文でトラリピ型自動売買』で、連続予約注文の設定方法は『マネパ連続予約注文の設定方法を画像付きで解説!』を参考にしてください。
【関連記事】ループイフダンとマネパ連続予約注文の運用比較レポート
コストの比較→連続予約注文の圧勝
USD/JPY | EUR/JPY | AUD/JPY | GBP/JPY | EUR/USD | |
連続予約注文(nano)◎ | 0.4 | 0.7 | 0.9 | 1.2 | 0.8 |
ループイフダン | 2 | 3 | 4 | 5 | 2 |
一番最初から最重要ポイントです。上の表をご覧いただければお分かりの通り、比較にならないレベルで連続予約注文の圧勝です。なお連続予約注文のスプレッドはパートナーズFXnanoのもので、1万通貨取引以上のパートナーズFXではもう少し広くなります。マネパ内のスプレッド比較は、『マネーパートナーズの連続予約注文でトラリピ型自動売買』で解説しています。
最小取引単位の比較→連続予約注文が有利
連続予約注文(nano) ◎ | 100通貨 |
ループイフダン | 1000通貨 |
ループイフダンの1000通貨に対し、nano口座は100通貨取引です。最小取引単位は、小さくて困ることはありません。nanoは100通貨から取引できますが、1回の最大取引枚数は10万通貨、1日の最大取引枚数は4000万通貨と、十分な売買数量が確保されています。
取引単位が小さいことで、
- ごくわずかな資金(5~10万円程度)でも、しっかりした運用が仕掛けられる
- 小さい単位で、口座に資金を追加できる。複利で増えた分を回す際に重宝
というメリットがあります。
複利運用をする場合にかかる時間はケタ違い
現在、私が運用している設定で複利運用を行う場合 、
- ループイフダン:2000通貨→3000通貨 1000通貨あたり75万円の資金が必要。150万円を225万円まで増やすのを年利12%で計算すると、4年以上となる
- 連続予約注文(nano):2000通貨→2100通貨 100通貨あたり7.5万円の資金が必要。150万円を167.5万円まで増やすのを年利12%で計算すると、わずか5ヶ月
ただし、複利運用を行うことでロスカットラインは変動しない。リスクを抑えるために、単利運用でロスカットラインを下げ続ける考え方も有りです。
デモトレードの有無→ループイフダンが有利
連続予約注文(nano) | なし |
ループイフダン 〇 | 有り |
ループイフダンはデモあり。連続予約注文(nano)は、デモ口座がありませんが、100通貨からできるため、ごく小さい資金から始められるので、デモがないデメリットはさほどありません。とはいえ、やっぱりデモはあるにこしたことはありません。
スワップポイントで比較→両者ともに特徴があり引き分け
USD/JPY | EUR/JPY | AUD/JPY | GBP/JPY | EUR/USD | |
連続予約注文(nano) | +81/-91 | -1/+1 | +40/-43 | +40/-43 | -77/+66 |
ループイフダン | +80/-88 | -12/+4 | +40/-53 | +35/-42 | -105/+70 |
※マネパnanoは2019年1月25日、ループイフダンは1月28日のスワップポイント。
※マネパのユーロドルスワップは円に換算して小数点以下四捨五入
プラススワップはおおむね同水準ですが、若干ループイフダンの方が有利です。
マイナススワップでは、圧倒的にnanoが有利なので、ドル円や豪ドル円の売りをするならこちら。また、nanoは売り買いの差が小さいのもポイントなので、グルトレのような両建て運用にも向いています。
【関連記事】グルトレ運用レポート マネパnano連続予約注文 vol.1
取扱通貨ペア数で比較→連続予約注文のほうが多い
連続予約注文(nano)〇 | 18通貨ペア |
ループイフダン | 14通貨ペア |
ループイフダンは、2017年初頭までは5通貨ペアでしたが、それから何回か大規模な新規通貨ペア追加があり、2018年12月現在で14通貨ペアに。一方のマネパは18通貨ペア。投資できる銘柄は多い方が良いです。
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運用の手間→ループイフダンのほうが作業量は少ない
取引開始 | 取引中 | 想定レンジ外れによる取引停止 | |
連続予約注文(nano) | 全注文を手動で入力、新規逆指値は不可 | 20回繰り返す前に入れ直す | なし |
ループイフダン ◎ | システムを選択、取引数量と最大ポジション数を入力 | なし | 手動でシステム停止 |
連続予約注文(nano)の運用
指値(今より安くなったら買う、今より高くなったら売る)は、注文をひとつひとつ手動で設定しなければいけません。さらに、逆指値(今より高くなったら買う、今より安くなったら売る)で注文を入れられないので、レンジ上限か下限に到達するまでは、定期的なレートチェックが必要になります。
すべての注文をセットできたら、あとは回転数をたまにチェックするだけでOK。想定レンジの外側には注文は入っていないので、レンジアウトした場合の操作は不要です。
ループイフダンの運用
初期設定は、システムを選び、取引数量と最大ポジション数を決めるだけなので、すぐに始めることができます。
ただし、想定レンジから飛び出した場合でも、ずっと取引は続いてしまうので、手動で取引の停止をしなければいけません。最大ポジション数を越えると、ひとつずつ含み損を抱えているポジションを損切りしながら相場を追いかけ、ずっと新規建てをしていくので、長い時間放置すると致命傷になる恐れもあります。
どちらも完全な自動売買にはなりませんが、総合的に作業量が少ないのはループイフダンです。
まとめ→両者に利点はあるが、圧倒的なコスト差で連続予約注文に軍配
両者に良い点、悪い点はありますが、最大のポイントになるのはやはり取引コストです。連続予約注文がループイフダンに劣っている部分の多くは、プレイヤーの行動でカバーできます。カバーすることで、圧倒的なコスト差のメリットを享受することができます。
某ループイフダン検証ブログの高学歴管理人が、トラリピの高コストを散々叩いていますが、彼のいうようにコストが長期的な利益へ与える影響は極めて大きいです。連続予約注文は、運用の手間さえ惜しまなければ、ループイフダンよりずっと多くの利益を残せます。
連続予約注文の詳しい解説は、『マネーパートナーズの連続予約注文でトラリピ型自動売買』で、連続予約注文の設定方法は『マネパ連続予約注文の設定方法を画像付きで解説!』を参考にしてください。
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あきがわ・くにひと。東京都在住の兼業トレーダーで、住宅ローンを抱える二児の父。某製造業で働きつつ、FXトレードに精を出す。2013年から本格的にFXを開始。テクニカル分析主体の考え方で、スキャルピングやデイトレ、自動発注系ツールの活用、高金利通貨のスワップ運用など幅広い発想でFX投資を行ってきた。現在は、ループ・イフダンを主体に運用を行っている。夢は大きな犬とのんびり暮らすこと。
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