M2Jのトラリピ プロモデルは勝てる?メリットとデメリットを考察

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2017年3月から始まったマネースクウェア・ジャパンM2J)のトラリピ向け新サービス「トラリピ プロモデル」について解説していきたいと思います。

このサービスを一言でいえば、「M2Jのスタッフが、短中期のトラリピの仕掛け方を教えてくれる」というもの。トラリピを始めたいものの、通貨ペアや値幅、本数などをどうしていいか分からない人にとっては、意義のあるサービスといえそうです。まずはこのサービスの概要を見ていきましょう。

トラリピ プロモデルはどういったサービス?

M2Jスタッフが海外オプション市場の動向を基に想定レンジを予測

オプション市場では買う権利と売る権利の価格の差をリスクリバーサルと呼びます。このリスクリバーサルが買いか売りどちらかに傾いている場合は、市場が上下どちらかのトレンドを予測しているといえます。逆に傾きが少ない通貨ペアはレンジ相場であり、トラリピ向きと判断されます。

予測の有効期間は3か月間で、3か月後には全決済を推奨

5月初旬に出た予測なら、3ヵ月後の7月末日には勝っていても負けていても全ポジションを決済することが推奨されています。これを言い換えると、予測の賞味期限は3か月間であるともいえます。

毎月初旬にその月から3か月間の予測が発表される

予測は3か月先までですが、3か月ごとに発表されるわけではなく、毎月月初に発表されます。そのため、どの月でも運用をスタートできるタイミングが月初に訪れます。

ハーフ&ハーフという戦略を採用

出典:http://www.m2j.co.jp/landing/promodel/

トラリピ プロモデルでは、ハーフ&ハーフと呼ばれるテクニックが用いられます。これは想定レンジを二分割し、上半分で売り、下半分で買うというもの。同じ通貨ペアで買いと売りを持つと、証拠金が半分で済むという仕様があるため、資金効率が良い点がポイントです。

ただし、レンジの上と下それぞれに損失のリスクがあります。

想定レンジの上下の先に損切りを置く

トラリピ プロモデルでは、想定レンジを上か下に抜けた場合、損切りするルールになっています。もともと3か月間の運用で結果を出すことを目的にしているため、損切りをせずに長期間運用することは想定されていません。

通貨ペアはドルストレート主体

海外オプション市場の情報がよりストレートに反映される、ドルストレート通貨(ドル円、豪ドル米ドル、ユーロドル)が対象の通貨ペアとなっています。豪ドル円やユーロ円、ポンド円の予測はおそらく出ません。

トラリピ プロモデルは儲かる?

1年間(2016年3月~2017円2月)のバックテスト結果

ユーロドル

出典:http://www.m2j.co.jp/landing/promodel/

1年間で200万円の資金が230万円になっています。

豪ドル米ドル

出典:http://www.m2j.co.jp/landing/promodel/

1年間で200万円の資金が242万円になっています。

正式リリース後1か月(20174年3月1日~3月31日)の運用結果

ユーロドル

出典:http://www.m2j.co.jp/landing/promodel/

1か月間で3%増(年利に直すと36%)。

豪ドル米ドル

出典:http://www.m2j.co.jp/landing/promodel/

1か月間で1.3%(年利に直すと15.6%)

バックテスト、フォワードテストともに好成績をマーク!

1年間のバックテスト、1か月間の実運用どちらでも非常に良い成績となっています。3か月ごとに含み損を損切りするわけですから、予測の精度はこの時点ではかなり高いといえます。

トラリピ プロモデルについて思うこと

M2Jらしいサービス

マネースクウェア・ジャパンは高コストのかわりに、ユーザーに手厚いサポートをする方針をずっと守っています。今回のトラリピ プロモデルもその方針そのままのサービスです。高精度の予測を教えてもらえるかわりに、後述しますがたくさんの手数料を支払うことになります。

ハイリスク、ハイリターンの短期戦略

私は連続発注は月足ベースの信頼度が高いレンジ内で長期的に運用するものという認識ですので、3か月で決済するこのサービスは、非常に短期決戦だと感じます。たしかに高い利益率になっていますが、3か月に1回損切りしながらこの数字を出すには、それなりに高いリスクを背負っていると認識した方が良いでしょう。

とにかく高コストで、バランスの悪さが気になる

トラリピ プロモデルでは、レンジをコアとワイドの2種類に分けます。レンジで広く全体をカバーしつつ、コアの部分でもトラリピを運用することで、値動きが濃いゾーンには倍トラリピを仕掛けるイメージです。

出典:http://www.m2j.co.jp/landing/promodel/

このコアの部分は非常に狭い値幅にたくさんのトラリピを仕掛けることになりますので、明らかにバランスの悪い運用となり、多くの取引コストを支払うことになります。

例えば2017年5月に発表されたトラリピ プロモデルのうち、ある通貨ペアのあるコアレンジは、130pipsの値幅の中に25本ものトラリピを仕掛けるわけですから、5.2pips間隔でトラリピが並ぶわけです。これまで何度も見てきたように、値幅を狭めて小さな数量の注文をたくさん置くなら、値幅の間隔を広げて1回の取引数量を多くした方が利益率が高いです。また、後者の方が手数料も安くなります。ワイドレンジはともかく、コアレンジは非効率的な運用といえます。

参考:豪ドル円ループイフダンは80銭が最良!値幅は広い方が◎

また、売りと買いの間に空白地帯があるため、同時に売りと買いを持つことはありませんが、その運用内で買いと売りを時間差で持つ可能性は高く、その場合どうしても売りスワップが買いスワップを上回ることになるため、基本的にスワップの収益は毎回マイナスになると思った方が良いでしょう。

1000通貨なら資金も半分にできる

トラリピ プロモデルは200万円での運用を前提にしていますが、100万円なら1000通貨での運用も可能です。

さらに資金が乏しいなら、コアレンジに仕掛けないというやり方も考えられます。

マネパnanoなら100通貨でも運用できる

マネーパートナーズのFXnano連続予約注文を使えば、100通貨から運用ができます。10万円の資金でも、同じ運用を再現できるといえます。

さらにハーフ&ハーフなので、指値でしか注文を入れられないnanoの弱点もあまり感じずに済みます(例えば価格が中央付近にあるときは、今より上がったら売り、下がったら買いと両方の注文を指値で入れることができます)。

レンジ内にあるのに決済するのはもったいない?

そもそも想定レンジ内に価格がある場合、その連続発注は順調に稼働していると考えるべきで、3か月ごとに決済するのは私にはもったいなく感じます。例えば、決済せずにトラリピの注文だけを最新のものに変更するなど、いろいろなテクニックが考えられます。

予測自体は参考になる

オプション市場の傾きを基準に予測されるレンジ幅自体の信頼度は高そうです。バックテスト、実運用ともに勝っていますし。2017年5月時点ではマネースクウェア・ジャパンに口座を持っていれば最新のプロモデルの予測が参照できるので、トラリピでやるかとうかは別として、設定の参考にはなるでしょう。

 

 

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